救急科

徳島市内のみならず圏域外の地域も含めて年間2,500件以上の救急車を受け入れるなど、二次医療機関としては県内随一の実績を誇っています。今後さらなる受入態勢の充実、迅速な救急医療の提供を図るため、平成21年4月より救急科を新設いたしました。
救急科専門医であるER医を配置し、これまで以上に安全で標準的な救急医療の提供を目指します。

ER医とは

基本的にER(Emergency Room;救急初療室)に常駐し、救急車のみならず自力来院されたすべての患者さんを、まず診て、診断ならびに蘇生を含めた的確な救命救急処置を同時並行に行いつつ、帰宅可能であれば帰宅の判断をし、入院が必要な場合は担当する科を決定し入院治療をお願いするという、アドバンスド・トリアージを行います。

救急科の取り組み

救急科では日常診療でのOn the job trainingの他、Off the job trainingとして、
外傷初療標準化コースである

  • Japan Advanced Trauma Evaluation and Care (JATEC™)
  • Primary-care Trauma Life Support (PTLS)
  • Japan Prehospital Trauma Evaluation and Care (JPTEC™)

心肺蘇生コースの

  • Immediate Cardiac Life Support (ICLS)

災害医療の

  • Disaster Medical Assistance Team (DMAT)  など

さまざまな標準化コースや、各種講習会などにインストラクター・講師として積極的に参加しています。

また、院内においても以下のような勉強会を定期開催しています。

プレホスピタルカンファランス

救急症例が、現場におけるプレホスピタル活動から救急外来での初療、さらに入院後の決定的治療まで一連のものであることを踏まえ、具体的で教育的な症例を皆で検証することでよりよい救急活動につなげていくという目的のもと開催するものです。また、院内の医療従事者と救急隊の相互理解を深め研鑽しあう場としても大切な役割を担っています。

日程3ヵ月毎(各回とも日程が決まり次第、各消防機関・医療機関に連絡いたします)
会場田岡病院2階研修ホール
対象救急救命士を含む救急隊員、医師、看護師、その他コメディカルの方々など、救急医療に関わるすべての医療従事者

Immediate Cardiac Life Support (ICLS)  心肺蘇生講習会

医療従事者のための心肺蘇生トレーニングコース(ICLS)を定期的に開催しています。
実技実習を中心としたコースで、受講者は少人数のグループに分かれて実際に即したシミュレーション実習を繰り返し、約1日かけて蘇生のために必要な技術や蘇生現場でのチーム医療を身につけます。
日本救急医学会認定コースです。

担当医師