教育体制

看護部教育体制

目的

看護専門職として、主体的に質の高い看護が提供できるよう、必要な知識や技術、精神力の向上を目指す人材を育成する。

目標

  1. 確実な看護技術と知識を身に付ける
  2. 看護倫理に基づき、安全・安心な臨床実践能力を育成する
  3. キャリアに応じたリーダーシップ能力を育成する
  4. 信頼される人間性を育成する

1年目は新人教育委員会による研修
2年目からは現任教育委員会による研修
5年目以降は現任教育委員会によるリーダーナース養成研修の開始

e-ラーニング学習を導入しています。

入職後にログインIDとパスワードを個別に発行します。

対象に合わせた豊富なコース

個別レベルや経年別の研修、各種委員会の研修で使用。何回でも繰り返し見られる。
テキストは、講義資料はもちろん「テスト問題」やグループワークで役立つ「ワークシート」などもダウンロード/印刷ができる。

誰でも簡単に使える

パソコン、スマホ、タブレットと、使う場所と時間を選ばず、いつでも誰でも使える簡単なシステムです。

資格取得支援や院外研修を受講しやすい環境です。

  • 田岡病院では、特定行為看護師、認定看護師、認定看護管理者、専門看護師等の資格取得支援を行っています。学費負担やその他の支援もあります。また資格取得後にも、各資格手当の支給もあります。
  • 医療技術や知識水準の向上を目的に、学会・研修会受講を推進しています。各学会参加や研修会の受講に必要な費用を補助しています。発表者や演者は全額病院が費用負担しています。

新人看護師教育

目的

看護師の基本となる臨床実践能力を習得し、臨床環境に順応できることを目指す。

目標

  1. 看護師としての倫理観や基本姿勢を習得できる
  2. 看護実践に必要となる基礎知識や技術を習得できる
  3. 医療チームの一員としての自覚を持ち、自分に課せられた役割が理解できる
  4. 指導を受け、実践能力習得に向けた目標と課題を明確にすることができる
  5. 対象となる者に対して個別性を持って柔軟に対応することができる
  6. 安全管理の視点を理解し、安全かつ視野広く行動できる

教育方法

新人看護師には実地指導者とメンターが付きます。
1年間かけて技術や知識の指導とメンタルサポートを行いながら育成します。

実地指導者 (看護技術や知識を指導)

新人看護師に対して、臨床実践に関する看護全般の実地指導、評価等を行う者

メンター制度(精神的なサポート体制)

メンターは心理的な不安やキャリア上の悩み、また人間関係の問題などの相談に乗り、アドバイスを行う。年齢の近いスタッフがメンターの役割を担い、共感の姿勢でサポートする制度。

新人看護師の業務1日の流れ(急性期病棟)

DPNS:担当患者さん8名 手術1件担当

時間業務内容
8:30仕事開始
DPNSパートナーと共に担当患者さんの病室訪問
病棟申し送り・情報収集・点滴・処置の準備
9:30検温・手術送り出し確認(前処置など)
10:00回診時 処置介助、指示確認、清拭など
11:00昼内服薬確認・配薬・経管栄養注入準備から実施
11:30休憩60分(1人目)
12:00配膳食事セット、食事介助、口腔ケア
12:30休憩60分(2人目)
13:00術前処置
14:00手術室へ入室搬送
検温・重症度看護必要度記録
14:30入浴介助・清拭
16:00手術終了 お迎え
16:30夜勤者への申し送り
17:15終業

新人看護師育成部門の設置(2022年度から開始)

新人看護師育成部門はTAOKAメディカル・ウェルフェアシステム3病院(田岡病院・きたじま田岡病院・TAOKAこころの医療センター)が合同で実施しています。
4月1日に入社し、入職職員研修後に3病院の新人看護師が一同に会して研修を行います。
育成研修期間は1年間です。

研修月研修内容
4月3病院合同研修
・技術演習:講義、演習、シミュレーション、e-ラーニング
5月配属 現場勤務開始
・臨床で必要になる看護技術(高難度)の習得
6月他部門研修
・配属後に他の部門(職種)での研修
7月他部署研修
・配属された部署とは機能が違う部署へ研修
8月夜勤前研修
・夜勤が開始に必要な知識や情報、タイムコントロールを学ぶ
9月夜勤研修開始
・2~3回/月 補助夜勤業務で夜勤を経験する
10月・フィジカルアセスメントを学ぶ
11月在宅部門見学、同行研修
・施設(老健・特養)見学
・在宅サービス同行研修(訪看・ケアマネ・ヘルパー、通所介護デイサービス)
12月症例検討会
1月地域連携研修
2月夜勤(自立)開始
3月1年間のまとめ

入職後1ヶ月が技術や知識の習得、5月から配属された部署で業務を開始します。5月からは月に2回~4回合同研修し、臨床現場で実践している技術の確認を行っていきます。
9月から夜勤研修が開始され、2月には夜勤実践を目指します。
この間に他部署研修や他部門研修をし、他の職種との連携や看護の役割を習得します。
秋には在宅部門、精神科研修を行います。12月には症例検討会を行い、お互いの看護技術や知識習得がどのように活かされているか確認し合います。2月には夜勤が1人立ちです。
3月には1年間を振り返りながら、今後に向けてお互いの意識を確認し合います。

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