リハビリテーション科
作業療法
精神科作業療法とは
精神障害の作業療法は、精神疾患により生活に障害をもった方々に対し、個別あるいは集団での他者との関わりや、具体的・現実的な作業活動(スポーツや、手工芸などの創作的なものから調理などの日常生活に関連するものまで)を利用し、心身の状態の回復や対人関係能力の改善、作業能力等の改善を図り、その人にとってのより良い生活が送れるようにするためのリハビリテーションです。
作業療法の目的
○病状の安定に向けての援助
目的を持って作業活動に取り組むことで気分転換や病状の安定を図り、他の治療と合わせて回復を促進します。
○対人関係の改善
活動場面における他者との関わりを通して、人との関係に困らないように円滑な交流を促し、また集団における所属感を育み、自分を表現出来るように支援します。
○基本的な日常生活への援助
定期的にプログラムへ参加することで生活リズムを整え、有意義な時間を過ごせるように、また必要な生活技術を身に付けられるように支援・相談を行います。
○社会生活への援助
他の職種と協力しながら、就労・就学に向けての相談・援助を行ったり、趣味や余暇活動を充実させるお手伝いをします。
理学療法
当院では平成27年6月より、徳島県下の精神科病院としては初めて運動器リハビリテーションⅢの届出を行い、理学療法士による運動器リハビリテーションを行っております。
骨折や関節の変性疾患、関節の炎症疾患その他の運動器疾患によって、運動機能の低下や日常生活に支障をきたしている患者様に対して、その局所的症状や心肺機能等の全身状態、また精神的症状に至る心身機能低下などの治療・予防に積極的にアプローチしております。
理学療法とは
怪我や病気などで身体に障害のある人や障害の発生が予測される人に対して、基本動作能力(起きる、座る、立つ、歩くなど)の回復や維持、及び障害の悪化の予防を目的に、運動療法や物理療法(温熱、電気等の物理的手段を治療目的に利用するもの)などを用いて、自立した日常生活が送れるよう支援する医学的リハビリテーションです。
主な治療方法
○基本動作能力の改善
起きる、座る、立つ、歩くなどの日常生活に不可欠な基本動作能力の改善
○運動療法
生活習慣病予防や治療、転倒予防、筋力増強と柔軟性及びバランス能力の改善
○物理療法
鎮痛効果、麻痺の回復などを目的に、マッサージや温熱・電気療法など