循環器内科

循環器内科とは

人間のエンジンの役割をつかさどる心臓および心臓につながる動脈や静脈など血液が循環する心臓、血管の疾病の診療を行なう診療科です。
2015年より最新の心臓CT装置、心臓血管造影装置を導入。
虚血性心疾患や末梢血管の検査、血管カテーテル治療(冠動脈、下肢動脈などの動脈硬化に対する治療で血管を風船で拡張したり、ステントを植え込んだりします)が必要な患者様には、短期間で低侵襲(患者様の体の負担が最小限になる)治療を行っています。
心不全、弁膜症、不整脈の管理治療、ペースメーカーの植え込みなどの循環器一般の診療も行なっております。

担当医の篠原は自らもスポーツを実践している日本医師会認定健康スポーツ医です。
防水型24時間心電計やトレッドミル負荷テストなどを用いて、スポーツをする方の疾病相談や心臓疾患の診断治療もおこなっています。

特色

  • 特定の専門分野に縛られない総合的な循環器診療を目指しています。
  • 当科は、①急性期病棟(専門治療を行う病棟)と②リハビリ病棟(治療後、退院を目指してリハビリする病棟)を併用し、個々の入院患者様の病状に合わせた治療を提供します。
  • リハビリは当院の得意分野です。他院で心臓手術を受け、リハビリが必要な患者様の入院受入れを行っています。
  • 当科は、地域の開業医の先生方への丁寧な診療情報提供を心がけています。
  • 学会発表や講演会を通じて、治療技術の維持・向上に努めています。

診察スケジュール・担当医

 
午前高島篠原篠原高島急患のみ篠原
午後
  午前 午後
高島
篠原
篠原
高島
急患のみ
篠原

診療実績

2020202120222023
入院治療件数
(主病名)
心不全838991104
虚血性心疾患103949891
不整脈疾患19242014
心臓弁膜症101198
動脈・静脈疾患21385061
失神121245
その他19181729
年度合計267286289312
患者数外来(きたじま田岡病院)4,9695,8466,3476,795
外来(田岡病院)1,019978816779
入院(年度合計)267286289312
紹介(外来)5768106106
紹介(転入院)41455057
  • 循環器内科の入院患者・外来患者数は増加傾向です。
  • ご高齢の心不全患者さんが増加しています。体力が低下している方でも治療を継続しながら、心臓リハビリテーションを行い自宅退院を目指します。
    ※ リハビリ可能な期間には上限があります。
  • 当院の外来診療は紹介状なしでも受診して頂けます。
    (もちろん、紹介状がある方は持参して頂ければ幸いです。)
  • 再来患者さんには予約制を導入し、疾病をお持ちの方の待ち時間短縮を心がけています。

検査実績

検 査2020202120222023
運動負荷心電図(マスタ負荷)107109136145
運動負荷心電図(トレッドミル)69785
ホルター心電図(24時間心電図)146163177149
心エコー検査(経胸壁)1,0421,1201,1581,227
心エコー検査(経食道)7432
血圧脈波(ABI)385435477510
冠動脈CT58484135
心臓カテーテル検査(冠動脈造影)151128144121
冠血流予備量比検査(FFR/iFR)21172217
冠攣縮誘発試験12545
左室造影4221
右心カテーテル検査0743
心臓電気生理学検査(EPS)2101
ヘッドアップティルト試験6831

治療実績

手術・その他2020202120222023
冠動脈カテーテル治療(PCI)41534752
末梢動脈カテーテル治療(EVT)15292838
ペースメーカー植え込み/交換術10121211
ループレコーダー植え込み2310
経静脈的一時ペーシング1204
電気的除細動3361
心大血管リハビリテーション125138182207
フットケア91573
  • 日中の急性心筋梗塞に対する緊急カテーテル治療にも対応するよう心がけています。夜間、休日は対応施設に紹介転送します。
  • 心臓カテーテル検査および治療は、遠位橈骨動脈を使用した、より低侵襲な手技を心がけています。そのため、検査のみなら1泊2日、治療の場合でも1泊2日~2泊3日での治療が可能となっています。(※個々の患者さんにより治療期間は異なります。)
  • 冠動脈インターベンション(PCI)では、ほぼ全例で血管内超音波検査(IVUS)を用い、より安全な手技を心がけています。

遠位橈骨動脈アプローチ

代表的な検査

心エコー検査

超音波で心臓の形・動きをチェックします。

血圧脈波(ABI)

手足の血圧を測定し、血流・動脈硬化をチェックします。

心肺運動負荷(CPX)

血圧、心電図、呼気ガス測定により心肺機能を評価します。

冠動脈CT

心臓カテーテル

カテーテル治療

治療後

  • 冠動脈CT検査は外来でも可能です。カテーテル検査は入院で行います。
  • どちらも造影剤を注入し、心臓の血管が細くなっている(狭窄)か確認します。
  • 狭窄部位があれば、下記のようにカテーテルによる拡張治療を行います。

施設基準・認定施設情報

  • 日本循環器学会認定循環器専門医研修関連施設
     ※ 認定証(クリックすると認定証をご覧いただけます。)
  • 日本心血管インターベンション治療学会研修施設群(徳島大学病院連携施設)
  • 心臓リハビリテーション実施施設 心大血管リハビリ施設基準 I 認定

「きたじま田岡通信」記事